25日目(9月2日)

みなさま、こんにちは。

オンデザインのhpとリンクをはったからか、徐々にこのブログの存在が広まっているようで、
全く告知をしていない営業の方やお付き合いのある業者さんなどからも、「ブログみたよ」と言われるようになってまいりました。

当然なのですが、丸山さんの展覧会期間中は常時1階共用部に作品が展示してあるので、
朝起きて、階段を下りていくと、作品があります。
そして、丸山さんが諸々の準備をされていたりします。

普段は美術館やギャラリーに行かなければみれないような作品が、自分の日常生活の景色の中に自然に放り込まれ、
また、よっぽど機会がなければお話できないアーティストの方が、自分の家の一部に普通にいて、ちょー普通な会話をします。

待ち合わせをする訳ではなくても、
アパにいれば、居住者のどこかしらの生活時間が不確定ながら重なり、
その偶然重なった時間を、嫌ではない(強制的ではない任意の)距離感で共有するという、
一風変わった新しいコモンな状況があります。
そして、そんな状況が、
非日常ではなく、ふっつーの生活の中で、ほぼ毎日、自然にあるということが、アパのユニークさでもあります。

卒製などで計画される「出会い系空間」の実写版が、本当に実現しちゃってる、というかんじです。
なので、ここがどう使われるかということを、実例として記録し、考察することは非常に意義があり、
得難い体験です。

そろそろモニター期間終了が見えてきており、
かつ、入居希望の方からご連絡などいただくと、退去が迫っていることを痛感し、子供の嫁入りのような感慨深さ(たぶん)をもちます。

写真は、丸山さんの作品で、
共用部の広場ではなく、1階の倉庫内に展示している無音花畑の様子です。
恐ろしいことに(?)、
私たちが出前で頼んだ容器のゴミなんかを入れたゴミ袋の横に、丸山さんのお花が混在していたりします。
「ごちゃごちゃなかんじもいいかなとおもって」と丸山さんは笑っていました。

おんでざいん なかがわ