写真展ご来場ありがとうございました。

先日の土日をもちまして、写真展”nishitobe 或る日の風景”を終了致しました。
足を運んでくださったみなさま、応援してくださったみなさま、本当にありがとうございます。
写真展企画者として、写真家として、私自身もこの会を通してとても勉強になりました。
写真家として美しい西戸部の色を表現してくださった宮崎さん、
すばらしい空間の演出やシンポジウムを企画してくださった403architectureのみなさん、ゲストのお二人にもとても感謝です。

写真そのものについては、一部、今回の企画ではよく見えなかったり、展示の迫力に負けてしまっていたというお声や、
純粋にどうやって撮影したのか、どのように現像したのか、写真の中で表現されたnishitobeとは何なのか、というご質問、また、
今回の写真展は会場であるアパート全体、そしてこの街全体を通して、楽しめたというお声など、
いろんな種類のご意見をいただけました。
直接いろんな方に展示を見て頂いて、直後に感想をいただけるのも写真展ならではの刺激でした。


その中でも、とても嬉しかったご意見として、
”写真に映っている町を歩いて、アパートに行って、写真見て、でまた帰り道に町を見る っていうアパートまでの行き帰りもセットに感じれたのが面白いと思ったね。普通は会場で見るってだけで、帰りに余韻はあってもそれと実際に歩いてるとこと関係はないからね。”
というお言葉を後日ある方よりいただきました。

私が出展した作品は、西戸部の町の人々の息づかいや生活の工夫が感じられるシーンを、切り取ってきたというよりは、集めて、そこから感じたものを現像する際に更に表現させていただいたものですが、以上のような感想をご来場の方よりいただけ、写真展全体としての、企画当初のコンセプトを自然と感じ取っていただけたという事実が、本当にこの展示をやった意味があったと思わせてくれました。


さらに、1つの作品を指して、”こんなバラなんてさいているんだね”というお言葉をいただくこともありました。
これは、個人的にはとても嬉しいお言葉でした。
現実には見えないものまで、もしかしたら人の目で見えていても気づかないものまで映し出すことが可能な存在
写真はそんな魅力を持っていると、考えています。


このアパートを通して、見慣れていたような町や人の生活についても、さらにいろいろな気づきがあります。
1つの写真を通しても、そのような体験をどなたかにしていただけたなら幸いです。




* ユミィ *