地域社会との接点

みなさん、こんにちは。


昨日アパに来訪頂いた山崎亮さんが、このブログに感想記事を書いてくれました。
ありがとうございました!!


山崎さんは新建築住宅特集で「まち居住」という連載を共同執筆している
ランドスケープデザイナーで、昨日は大阪からアパに来訪されました。

「まち居住」は全国各地でまちと積極的に関わっている若手の建築、都市系の
方々へインタビューにいく連載で、山崎さんも大阪を拠点に各地でまちづくり
プロジェクトを実践しており、知り合ったきっかけも、連載でプロジェクトを
紹介させて頂いたのがはじまりです。


山崎亮/studio-L プロジェクト紹介
http://www.studio-l.org/projects/index.html

住宅特集で紹介した「探られる島」プロジェクトHP
http://www.npo-eden.jp/studio-s/

かなりの数のプロジェクトを同時進行で動かし、とても精力的に活動されており、
毎回お会いし話を聞くたびに刺激と元気を頂いております。


昨日もアパに来るなり、1階のアーティストの倉庫の広さに着眼し,
観察と聞き込みをはじめました。どうやら現在進行中のプロジェクトのための
サンプリングだったようです。(画家の今津さんが、この倉庫(約3.5平米)の
2倍あったらよいと答えてました。)


その後、地域社会との接点に関し、話をしました。


アパに住んでみて思うことですが、地域との接点を考えると
古くからの共同体があるところに複数人で入居を始めるという
形式は、有効だと感じます。


地域社会=近所との接点が多種になるからです。


たとえばアパの場合は、4組居ますが、そのなかでも
朝型生活の社会人もいれば、夜型の学生もいれば
家に比較的長くいる画家さんもいれば、出ずっぱりの人もいます。


朝型の人が出会う犬の散歩をしている人達と、夜型の
人が昼過ぎにあう井戸端会議をしているおばちゃん達は
違う生活時間を生きています。


長く家にいると、気がつくことも、日曜しか家にいないと
全く目に入らなかったりします。

近所と積極的にコミュニケーションをとる人が4組中1人でもおれば、
その人をブリッジに地域と情報交換が行なわれたりします。


思い思いに自分なりの距離で近所と接点をもつことで、(人によっては
全く接点がなくとも)得た情報が入居者間でだんだんと共有物化されていきます。


そのサイクルは、地域社会側でも起こります。
(先日のバレエなどはこの展開で拡がりました。)


複数人が情報を持ち合うことで、多様な接点を持ち、
見えないネットワークの伝言ゲームが生じることが強みなのです。


共同体と言う程強い形式ではありませんが、アパという小さな社会で
一つの情報共有体として地域社会に参加できること、そこに価値を発見しています。


オンデザイン
ニシダ