2009年の活動報告と新年の挨拶

みなさま、あけましておめでとうございます。


旧年中は大変お世話になりました。
今年も宜しくお願い致します。




2010年の第一弾として、昨年行なったイベントを断片的に紹介し,
2009年を振り返りたいと思います。

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丸山純子「ZZのはじまり展」(主催:ZZのはじまり展運営委員会)

  


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現代美術のアーティスト丸山純子さんが8月から9月の1ヶ月間程滞在し、
1階広場と2階個室に展示制作を行ないました。丸山さんはここで寝起きしながら
日展示に手を加え、空間の構成要素が日々成長していくドラスティクな
展示でした。この会期中に入居者を募集し、展覧会場が内覧会場ともなり
現在の住人が決まりました。
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同時開催
パフォーマンス公演「村田蜂紀(パフォーマンス) x 嶋田勇介(舞踏)」
  


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「現場プレゼントスペース」(主催:403architecture)


403architectureによる工事中の仮設資材(足場板や単管パイプなど)を使用した
インスタレーション。まだ建設の工事段階で彼らの熱いオファーにより実現しました。
町なかの建設現場がブラックボックスになっていることを逆手にとり、工事風景を
もっと身近なものにするという試みは、地域社会へアパを開く貴重な一歩となりました。
(制作過程 http://d.hatena.ne.jp/hhttny/searchdiary?word=%2a%5bprsnt_space%5d


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徳野ユミィ+宮崎敦史 写真展「nishitobe 或る日の風景」(空間設計:403architecture)


  
  

住人のユミィさんが宮崎敦史氏を招いて行なった2人展。アパがある横浜市西区西戸部町は、
全国有数の斜面地密集であり、現在でも濃密な住居群が或る。そこを題材に撮影された写真が
展示空間と周辺社会をインタラクティブに呼応さす展覧会。展示の空間構成を同じく住人である
ナガタくん達(403architecture)が行い、住民コラボレーションで実現しました。


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「朝ヨガ(女子ヨガ)+夜ヨガ(男子ヨガ)」(地域開放イベント:主催:運営委員会)

  

アパの完成直後に近所のお宅に毎週来られているヨガの先生をお呼びし、
一階広場で地域住民へ開放して行なったヨガイベント。朝夜計4回開催し、その都度、
かなりの割合で近所の人は立ち止まっていたが、なかなか足を踏み入れてこなかったです。
(今思うと、出来たばかりの白い変てこな建物の中で、夜な夜なこんな動きをしてたら、
 相当怪しいですね。。。)


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杉山さゆり(ヴァイオリン)+武田千春・林田啓治(バレエ)
「X'mas バレエ+コンサート」(主催:クリスマスコンサート実行委員会)



近所に住む杉山さゆりさんと同じく近所に住む武田千春さんがアパに興味をもってくれ
実現した近所コラボレーションイベント。アパの住人たちも当日のカフェ運営などに参加し、
地域社会を巻き込んだX’masコンサートでした。夕暮れの街角にヴァイオリンの音色が
響き、その音につられ、どんどん会場に人が増えていったことは驚きでした。


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アパは、広場のような共有部をもち、住人達がそこで制作や活動や展示や生活などを
おこなえる広場付きアパートメントですが、時々、その広場に入居者や地域の人や
外部アーティストなどを招き、イベントを行なってます。


基本的にイベントは主催者主導で行なっており、運営は主催者に任せておりますが
オンデザインの役割は、イベントを行ないたいと言う人達の窓口になり、
広報の一部や、使用場所の解釈や、住人への声掛けと地域へのケアなどの
サポートをしてます。複数回イベントをやってみると、思いもよらない問題が
生じたり、準備で必要なものが無かったりと、ハラハラする場面もありましたが、
総じて実践することにより、建物ありきというより、イベントありきで人が集まり、
それにより新しい人達と出会い、建物も含め色々と批評されることも多く、
新しい解釈や次への展開など思っても見ない方向へ触発されることが多かったです。


今年も、このアパに興味をもって頂ける方々に対し、なるべくフラットに間口を
開いていこうと思っております。また、行なわれた活動は、逐次ブログ上で公開していきます。


建物が建物単体として有名になるのではなく、そこで行なわれた出来事の記憶舞台として
認知されていくよう方向づけできればと思ってます。本年もどうぞ宜しくお願いします。


オンデザイン
ニシダ